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肝硬変の基礎知識

肝硬変の代償期と非代償期

肝臓病には代償期と呼ばれる期間と、非代償期と呼ばれる期間があります。肝臓に少々異変が生じたとしても、正常な幹細胞が悪いところを補い、カバーするというのが代償機能です。代償機能は非代償期と比べると、肝臓が比較的良好な状態で、肝臓のごく一部の部分に支障が出たときに働きます。この時点では、自覚症状がほとんどありません。

肝臓に障害があっても、肝臓そのものに痛みを感じることがないため、人間ドッグや精密検査などを受けて、はじめて肝臓の異常に気付く人も多いようです。肝臓の代償機能が働いているうちは、症状が軽いうちに入りますが、無理を重ねるとストレスから肝臓に支障をきたすようになり、さまざまな症状があらわれ初めて、代償機能はいつまでも働くわけでもなく、限界が来てしまいます。この時期になると、代償期から非代償期となり、肝硬変の末期になると非代償期となります。

つまり、非代償期は、代償期に比べて症状がさらに深刻な状態です。非代償期の症状には、肩や胸、顔などの部分に赤い斑紋が見られるようになり、クモが足を伸ばしたように見えることから、クモ状血管腫とも呼ばれています。手や足にむくみの症状がみられるようになり、浮腫と呼ばれています。浮腫の症状が出ると、体にむくみが生じた部分を押しても、なかなか元の状態に戻りにくくなります。

非代償期になると、肝臓病特有のさまざまな諸症状があらわれるようになります。貧血や全身の倦怠感、黄疸、食欲不振などの症状があらわれるようになったら要注意です。とくに非代償期になったら、食生活には細心の注意を払わなければなりません。非代償期の肝臓は、線維化が進行して肝機能が次第に衰えている状態です。

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